彼岸について | 世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺
今月の法話
今月の法話
18/03/01

彼岸について

彼岸とは、太陽が真東から上がって真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ、前後3日の計7日間のことをいい、ご先祖様のおられる世界「極楽(ごくらく)」を差しています。サンスクリット語の「波羅密多」から来たともいわれ、いま私たちが生きている(煩悩と迷い)この世界、「此岸(しがん)」にいる者が、六波羅密(ろくはらみつ)の修行をすることで、岸の向こうにある悟りの世界、すなわち「彼岸(ひがん)」の境地へ到達することが出来るというものです。この期間にご先祖様、また仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられています。仏教行事ながら日本独特の慣わしです。